昨年は夏も雨が多いせいか、今年に入ってからのカビによるご相談件数も多いです。
カビは20度〜以上の気温と70%以上の湿度の条件があると、大量発生します。そこに栄養分である汚れが付いていると必ずカビが出ます。必ず覚えておいてくださいね。
さて今日ご紹介するクリーニングビフォーアフターはアンゴラのコートの裏地に発生した白カビの染み抜きです。
Before

After
今回は大量の白カビでした。一つ一つ染み抜きすると金額が膨大になることと、カビの成分をしっかりと洗い流すことを目的としていましたので、ウエットクリーニングいわゆる水洗いを行いました。
アンゴラに限らず、ウール系の繊維は基本的に水洗いは難しいとされていますので、お客様もご心配の面も多いかと思います。リスクとしては、風合いの変化や縮み、目に見えない小さい傷や虫食いがあった場合は目に見えるようになります。
風合いの変化については、洗い方を間違えなければ、問題はないですが、人間が髪の毛に使うコンディショナーの種類によって風合いが変わるように、加工剤の種類による風合いの変化は仕方のないところです。また縮みに関しても、防縮性の高い成分の洗剤を使用していますので、洋服の作りに問題がない限りは大丈夫です。あとは目に見えない小さい傷や虫食いが目立つようになることは、これだけはどうしても回避ができません。しっかりとそのことは理解していただいたので、水洗いクリーニングが可能になりました。
料金は6000円(外税)
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