「その日の汚れはその日のうちに落とす」──これは衣類を長持ちさせるうえで、とても理にかなった習慣です。今回は夜洗濯派のメリットとデメリット、さらにプロの視点からデメリットを解消する工夫を紹介します。
夜洗濯のメリット
1. その日の汚れを即リセットできる
汗・皮脂・花粉・食べこぼしなど、放置すると酸化や黄ばみの原因になる汚れを、翌日まで持ち越さず落とせます。結果的に衣類が長持ちし、清潔感もキープできます。
ファミリークリーニングの現場感覚
私たちがしみ抜きの依頼を受けると、ほとんどが「放置して時間が経ったシミ」です。新鮮なうちなら水洗いだけで落ちるものでも、時間が経つと専用の薬剤や技術が必要になります。夜のうちに洗う習慣は、クリーニング屋から見ても「衣類を守る最大のコツ」です。
2. 朝の時間を有効活用できる
朝はとにかく忙しい。夜のうちに洗濯を終えておけば、朝は干したり取り込んだりするだけ。余裕あるスタートが切れます。
3. 電気代を節約できる
電力会社のプランによっては「夜間料金」が安くなるケースがあります。夜洗濯に切り替えるだけで光熱費が下がるのも嬉しいポイント。
夜洗濯のデメリット
1. 部屋干し臭のリスク
夜に洗ったものを室内干しすると、乾きにくく、生乾き臭が発生する可能性があります。
2. 乾燥時間がかかる
外に干しても夜間は湿度が高く、乾きにくい季節もあります。特に梅雨や冬場は乾燥が遅れやすい。
3. 生活音が気になる
アパートやマンションでは、洗濯機の音が深夜だと近隣迷惑になるケースもあります。
デメリットを改善する方法
✅ 部屋干し臭対策

- 除湿機+サーキュレーターを併用して風を当てる
- 酸素系漂白剤入りの洗剤を使う
- 脱水後はすぐに干す
プロのおすすめ
ファミリークリーニングでは、部屋干しのニオイ対策として「菌を残さない」ことを徹底しています。おうちでも、40℃前後のぬるま湯で洗うだけで菌の繁殖はかなり抑えられます。さらに「これだけ洗剤」のように柔軟剤不要の中性洗剤を使うと、洗剤残りによる臭いも防げます。
✅ 乾燥スピードアップ
- 浴室乾燥機や扇風機で空気を動かす
- 厚手の衣類は「裏返して干す」「2本のハンガーに分ける」などで効率よく乾かす
プロの裏ワザ
タオルはバスタオル用ハンガーで蛇腹のように干すと風通しが良くなり、乾燥が速くなります。
✅ 騒音対策
- タイマー機能を活用して「就寝前に終了」するようセット
- 防振マットを敷いて音を軽減
まとめ
夜洗濯は「清潔」「時短」「節約」のメリットが大きい反面、「部屋干し臭」「乾きにくさ」「騒音」といった課題があります。
ただし、プロの視点からも “菌を残さない洗い方” と “風通しの工夫” を取り入れることで、ほとんど改善可能。ライフスタイルに合わせて夜洗濯を取り入れれば、衣類も気分も毎日リフレッシュできます。
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