釣りウェアは「帰宅後の真水洗い」と「シーズン中のプロのクリーニング」がセットです。魚の臭い・血のシミ・海水の塩は、家庭洗濯ではなかなか落としきれません。さらに、撥水加工は使うほど劣化していくため、専門のメンテナンスが必要です。
当店ファミリークリーニングは、ゴアテックスや撥水加工ウェアの専門洗浄に対応。魚の血や油性のコマセ汚れには自社製品「とろーり」(下処理剤)で対応し、北九州唯一の「静止立体乾燥」で生地に優しく仕上げます。
創業56年・国家資格クリーニング師のファミリークリーニング二代目店主が、関門海峡・響灘で釣りを楽しむ皆さま向けに、釣りウェアの3大難敵、家庭ケアのOK/NG、プロに任せるべき場面、料金目安、保管方法まで完全ガイドします。
釣りウェアに付く「3大難敵」
釣りウェアは、一般の衣類とは違う種類の汚れと向き合います。これがガンコな理由を理解すると、ケアの優先順位が見えてきます。
① 魚の臭い
正体はトリメチルアミンという成分。魚の死後に発生し、繊維の奥に染み込みます。普通の洗濯ではなかなか抜けず、長期間残ることも。
② 魚の血液
タンパク質+色素の複合汚れ。お湯で洗うと固まって取れなくなる厄介な性質。時間が経つと色素が定着して、シミとして残ります。
③ 海水の塩+雑菌
海水に含まれる塩分は撥水加工を劣化させ、雑菌の温床に。放置するとカビ・ニオイの原因にもなります。
番外編:意外と厄介な汚れ
- コマセ・撒き餌(オキアミ+魚油):油性で取りにくい。船釣りの代表汚れ。
- 泥・砂:磯釣りや渓流での定番。乾いてから払い落とすのが基本。
- 汗・皮脂:猛暑日の船釣りでは想像以上に大量に染み込みます。
- 日焼け止め・虫除けスプレー:長期間つけたまま放置すると変色の原因に。
- 川苔(コケ):鮎釣りで川に立ち込んだ時に付着する緑色のシミ。葉緑素が繊維に着色して家庭洗濯では落ちにくいガンコ汚れ。
🎣 鮎釣り解禁シーズン到来(2026年5月20日筑後川解禁)
2026年5月20日、筑後川で鮎釣りが解禁されました。福岡県内の本格解禁は6月1日からです。
「川岩のコケで鮎タイツが緑のシミだらけ……何度洗っても落ちない!」そんなご相談、毎年この時期に多くいただきます。コケ(川苔)は葉緑素が繊維に染み込んだ厄介な汚れですが、当店の染み抜きガンによるタタキ洗いで対応可能です。
👉 詳しい実例と料金は:諦めないで。鮎釣りのコケ(川苔)のシミ|プロの染み抜き実例(日田・三隈川での実際の依頼事例を掲載)
釣行後、まずやるべき「真水洗い」
釣りウェアを長持ちさせる最大のポイントは、帰宅後すぐの真水洗いです。これをやるかやらないかで、ウェアの寿命が大きく変わります。
🌊 神林流・釣行後のお手入れルーティン
- 玄関先で表面の泥・砂を払い落とす(乾く前にやると簡単)
- ホースで真水を全体にかけて、塩分と表面の汚れを流す
- 気になる汚れ部分は軽く押し洗い(ゴシゴシ擦らない)
- 絞らずに、形を整えて陰干しで完全乾燥
- 乾いたら収納orクリーニングへ
これだけでも、塩分の影響を大きく減らせます。「面倒だな」と思っても、釣り場を片付ける延長で5分かけるだけ。来年のウェアの状態が全然違います。
家庭洗濯のOK/NG
真水洗いの次は、本格的な洗濯です。釣りウェアは「機能性ウェア」なので、普通の衣類と同じ感覚で洗うと機能が落ちます。
⭕ 家庭洗濯OKポイント
- 洗濯表示を必ず確認
- 中性洗剤(おしゃれ着用)を使う
- 水温は30度以下の冷水(血のシミがある時は特に)
- 洗濯機なら「手洗いコース」or「ドライコース」
- 脱水は30秒〜1分の短時間
- 陰干しで完全乾燥
- ジッパー・ベルクロは閉じて洗う(他の衣類を傷めない)
🚫 これは絶対NG
- 柔軟剤の使用(撥水・防水機能を完全に殺す)
- 漂白剤の使用(ゴアテックス膜にダメージ)
- お湯で洗う(血が固まる・撥水劣化)
- 粉石けん(目詰まりして透湿性低下)
- 強い脱水(撥水加工が摩耗で剥がれる)
- 乾燥機の高温(生地の加水分解で寿命が縮む)
- 濡れたまま放置(カビ・加水分解)
⚠️ 柔軟剤の使用は本当に注意
家庭の柔軟剤にはシリコーン系の成分が含まれていることが多く、これが釣りウェアの撥水加工を覆ってしまいます。「フカフカ気持ちいいから」と柔軟剤を入れた結果、雨を弾かなくなった……というケース、本当に多いです。釣りウェアには絶対に柔軟剤を使わないでください。
魚の臭いを家庭で抑える方法
魚の臭いの正体はトリメチルアミンというアルカリ性の成分です。アルカリ性なので、酸性で中和すれば効果的に抑えられます。
家庭でできる消臭の手順
- バケツに水を張り、お酢を大さじ1〜2杯(orクエン酸を小さじ1)入れる
- 釣りウェアを30分〜1時間つけ置き(臭いがひどい場合はもう少し長く)
- 軽くすすいでから、中性洗剤でいつも通り洗濯
- すすぎはしっかり(洗剤が残らないように)
- 陰干しで完全乾燥
これでかなりの臭いを抑えられます。ただし、長期間放置した臭いや、繊維の奥まで定着した臭いは家庭処理では限界があります。そういう時はプロにご相談ください。
魚の血のシミの落とし方
魚の血はタンパク質と色素の複合汚れ。とにかく「お湯NG」「すぐに対処」「水で洗う」が鉄則です。
家庭でできる血のシミ対処
- 付着したらすぐ、できるだけ早く処理
- 冷水で水洗い(お湯は絶対NG、血が固まります)
- 軽く絞って、弱アルカリ性の洗剤+酵素入りで押し洗い
- 15〜30分そのままつけ置き
- すすいでから通常通り洗濯
⚠️ 時間が経った血のシミは家庭処理が難しい
血液は時間が経つと色素が繊維に定着して、家庭洗濯では落としきれません。「気づいたら血のシミが残ってた」という場合は、早めにプロにご相談を。当店では血液汚れの専用処理に対応しています。
関連:染み抜き料金表(黄変・インク・ペンキ・ワインの目安)もご参照ください。
プロのクリーニングが活きる場面
家庭洗濯では対応しきれない、釣りウェア特有の課題があります。当店ファミリークリーニングが対応できるポイントをまとめました。
🌬 撥水加工の再生
使用と洗濯で劣化した撥水性能を、オプション加工で再生できます。「新品時の水弾き」が戻ることもあります。
🧪 ゴアテックス・特殊素材対応
ゴアテックスや透湿防水素材は素材を傷めない専用洗浄で対応。家庭洗濯では膜にダメージリスク。
🩸 血液・コマセの専門処理
家庭では落としきれない血液・油性のコマセも、専用前処理+洗浄で目立たない仕上がりまで整えます。
🌬 静止立体乾燥
北九州唯一の設備。生地を動かさずに乾燥するため、撥水加工の摩耗・型崩れリスクを抑えます。
✨ コマセ・油汚れに当店の自社製品「とろーり」
船釣り後のコマセ(オキアミ+魚油)や、エンジンオイル飛沫など油性の汚れには、当店自社開発の下処理剤「とろーり」がおすすめ。プロの現場で使う本格的な下処理剤を、ご家庭でもお使いいただけます。
釣りウェア種類別お手入れガイド
釣りウェアは種類によって扱い方が変わります。代表的なアイテム別に、ポイントをまとめました(詳しい個別記事は順次公開予定です)。
🧥 レインジャケット(ゴアテックス含む)
釣りウェアの定番。撥水加工の維持が最重要。柔軟剤NG、低温洗濯+短時間脱水+陰干し。
▶ 詳細記事:近日公開予定
👖 ウェーダー(胸まで防水パンツ)
ゴアテックス素材が多い。シームテープ(縫い目防水)の劣化に注意。専門洗浄推奨。
▶ 詳細記事:近日公開予定
🎽 フィッシングベスト
多ポケットの便利アイテム。ルアー・小物を全部出してから洗濯。ネット使用が必須。
▶ 詳細記事:近日公開予定
🦺 ライフジャケット
浮力体(発泡素材)が入っているので家庭洗濯NGなことが多い。手洗いか、専門クリーニングへ。
▶ 詳細記事:近日公開予定
🧥 防寒ジャケット(冬釣り用)
中綿・ダウンが入っているタイプは家庭洗濯で型崩れリスク。静止立体乾燥での仕上げが効果的。
▶ 詳細記事:近日公開予定
👒 帽子・グローブ
汗・日焼け止めの汚れが蓄積。手洗い+陰干しが基本。型崩れ防止のため形を整えて乾燥。
▶ 詳細記事:近日公開予定
各アイテムの詳しいクリーニング方法・料金については、今後の連載記事で順次公開していきます。お急ぎの方は、お電話またはLINEでお気軽にご相談ください。
釣りウェアクリーニング 料金・納期の目安
💰 料金について
釣りウェアの料金は、素材(ゴアテックス・撥水加工有無)・サイズ・状態・オプション加工によって変動します。詳しくは料金表ページをご参照いただくか、お電話(093-471-3190)または店頭でご相談ください。
📦 納期目安:約1〜2週間(撥水加工等のオプションが付く場合はお時間をいただきます)
📸 LINE 写真見積り対応:状態が分かれば、おおよその金額をお伝えできます。「ゴアテックスのレインウェア」「コマセでベタベタ」など、状況を簡単に書き添えていただけると判断しやすいです。
🚚 全国宅配対応:遠方の釣り人の方も、全国宅配クリーニングで対応可能。北海道〜沖縄まで対応実績あり。
💬 釣りウェアの写真を送るだけ、LINEで気軽に相談
「これってクリーニングで何とかなる?」「撥水復活できる?」「料金の目安は?」など、LINEで写真を送るだけで状況確認・お見積りが可能です。釣行帰りのその場で送ってもOK。
▶ LINEで相談する釣りウェアの正しい保管方法
次のシーズンも気持ちよく着るための保管方法です。
完全乾燥
少しでも湿気が残るとカビ・加水分解の原因に。陰干しで芯まで完全に乾かしてから収納。
不織布カバー
クリーニング後のビニールカバーは必ず外し、通気性のある不織布カバーに交換します。
湿気の少ない場所へ
除湿剤を配置。畳んだままギュッと圧縮しない(撥水加工に折り目がつくとそこから劣化)。
関連:クリーニングのビニールカバーはすぐ外して|プロが教える理由もご参照ください。
よくあるご質問
釣りウェアは家庭で洗えますか?
洗濯表示が「家庭洗濯可」なら可能ですが、柔軟剤・漂白剤・お湯・粉石けん・乾燥機の高温は厳禁。中性洗剤+冷水+手洗いコース+短時間脱水+陰干しが基本です。ゴアテックス・特殊撥水加工のウェアは、プロにお任せのほうが結果的に長持ちします。
魚の臭いはどうやって落とせばいいですか?
魚の臭い成分(トリメチルアミン)はアルカリ性なので、お酢・クエン酸でつけ置きすると効果的。バケツの水に大さじ1〜2杯のお酢を入れて30分〜1時間つけてから、中性洗剤で洗濯。それでも残る場合は繊維の奥まで定着しているサインなので、プロにご相談ください。
魚の血のシミが取れません、どうしたら?
お湯NG・冷水で水洗い+弱アルカリ性の酵素入り洗剤がポイント。時間が経つと色素が定着して家庭処理が難しくなるので、付いたらすぐがいちばん。落としきれない場合は、当店の血液シミの専用処理をご相談ください。
ゴアテックスの釣りウェアをクリーニングに出していい?
はい、もちろんです。むしろ定期的なプロのクリーニングがおすすめ。家庭洗濯では落としきれない汚れがゴアテックス膜の機能を低下させるため、年1回程度のプロ洗浄が長持ちのコツです。当店ではゴアテックス対応の専用洗浄を行います。
ウェーダーのクリーニング料金は?
素材・サイズ・状態によって異なります。詳しくは料金表ページまたはお電話(093-471-3190)でご確認ください。LINE で写真を送っていただければ、状態を見ておおよその金額をお伝えできます。
撥水加工がほぼなくなった釣りウェア、復活できますか?
状態によりますが、多くの場合は撥水性能の再生をサポートできます。生地表面の摩耗・劣化が激しい場合は完全復活が難しいこともあるので、まずは状態をお見せください。「新品時に近い水弾き」が戻ることもあれば、「ある程度の改善」にとどまる場合もあります。
ライフジャケットも洗えますか?
浮力体(発泡素材や気室)が入っているため、家庭洗濯は基本NGです。手洗いで表面の汚れを落とすか、専門のクリーニング店にご相談ください。当店では浮力体を傷めない洗浄に対応します。
全国宅配で送れますか?
はい、全国宅配クリーニングに対応しています。北海道から沖縄まで、全国の釣り人の方からご依頼をいただいています。集荷キットを送付しますので、釣行帰りに発送いただけます。
まとめ|大切な相棒を、来シーズンも気持ちよく
📌 今日のポイント
- 釣りウェアの3大難敵は魚の臭い・血のシミ・海水の塩+雑菌
- 釣行後は5分の真水洗い+陰干し完全乾燥が鉄則
- 家庭洗濯は中性洗剤+冷水+短時間脱水+陰干し
- 絶対NG:柔軟剤・漂白剤・お湯・高温乾燥・濡れたまま放置
- 魚の臭いはお酢・クエン酸でつけ置きが効果的
- 血のシミは冷水洗い+弱アルカリ+酵素、お湯は厳禁
- 撥水加工の再生、ゴアテックス、頑固なシミはプロにお任せ
- 保管は完全乾燥+不織布カバー+除湿剤、圧縮NG
関門海峡の朝マズメ、響灘の青物ラッシュ、日明海峡の家族釣り——北九州の海も川も、思い出深い釣り場ばかりです。
そんな大切な日々を一緒に過ごす釣りウェアは、いわば「相棒」のような存在ですよね。来シーズンも気持ちよく釣り場に立っていただけるよう、私たちが心を込めてお手入れさせていただきます。
北九州・小倉南区の店舗へお気軽にお越しください。遠方の方は全国宅配クリーニングもご利用いただけます。お見積り・ご相談はLINEでも受け付けています。
(文:ファミリークリーニング 二代目店主 神林)

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