ユニクロさんのネオレザージャケットのクリーニング依頼がありました

ネオレザーっていったいなんだ？

という方も多くいらっしゃると思いますのでちょっと説明します。

ネーミングにレザーという文字がついてるので

ひょっとして「革」と勘違いしないでくださいね。

実は、ポリウレタン樹脂を使って作られた

「合成皮革」というものです。

ポリウレタン樹脂とは？

適度な弾力性と伸縮性を持ち加工しやすい素材で、ドライクリーニング溶剤で硬化することがないことから多く用いられているが、水分や紫外線のほか、皮脂に含まれる脂肪によっても劣化する性質を持っている。劣化の状態は大きく分けて二通りあり、分解し溶け出して粘着性を持つ場合と、結合が切れて亀裂が入る場合がある。衿周りや袖口、脇などは粘着性が、着席時などに圧迫・伸張される腰などは亀裂が生じる場合が多い。預かり時にこのような部分を重点的にチェックすることで兆候を見つけることができ、劣化が生じている場合には、その部分から剥離や溶解事故が起こる可能性があることを伝えたい。

また、ポリウレタン樹脂を用いた合成皮革製品は耐久性がなく、着用や保管状況によって異なるが、通常２～３年程度で着用に耐えられない状態になると言われている。劣化は生地製造直後から進むので、売れ残って保管された製品などの場合、ワンシーズンの着用で劣化が顕在化することもある（全ドラ発行「クリーニング店で働くカウンターでの必要知識」より）。　全国ドライ新聞社さんホームページより抜粋。

簡単に説明すると、革のように作られた素材で

寿命が製造より２～３年である。

寿命が来ると、ひび割れたり、べたついたりする。

クリーニングや洗濯時に劣化が表面化することがある。

ということです。

今回お預かりしたネオレザーは２０１０年制だったので

すでに３年ほど経過した洋服でした

状態もよく、洗い方も優しくしたので

劣化が表面化することはなかったからよかったです。

もしクリーニングで表面化しても、それは寿命でありますので

クリーニング店としては対応しかねますので

その辺りまでよく理解して、購入、着用されることが望ましいですね。