◎環境省マニュアルによるとウールには綿の10倍の花粉が…

外出時には、マスクやメガネなどで、花粉の人体への付着を防ぐことができますが、衣類に付着した花粉が家庭に持ち込まれた場合、家庭内において花粉を吸い込んでしまったりすることになります。環境省のマニュアルによると、綿を100とした時の比率では、絹150、化繊180といった数値に対して、ウール980とウールだけが突出した数値となっています。これは、ウール繊維がクリンプという縮れた構造になっていること、表面にウロコ状組織があって花粉が引っ掛かりやすいなどといったことが、その原因になっているものと考えられます

◎背広などのウール製品には頻繁なクリーニングが効果的

ウール製品を室内で着脱するたびに、繊維の奥に蓄積された大量の花粉が家庭内にまき散らされることになりかねません。背広などほぼ毎日着用する衣類は、着用期間中に頻繁にクリーニングすることによって、ほとんどの花粉をウール製品から除去することができます。

一般社団法人日本テキスタイルケア協会