カシミヤは「軽くて、あたたかくて、肌ざわりも極上」。だからこそ、お手入れには特別な配慮が必要な、繊細な素材です。家庭の洗濯機で気軽に洗うと、縮み・毛羽立ち・型崩れのリスクが大きく、一度傷んだ繊維は元に戻りにくいのが現実です。
当店ファミリークリーニングでは、カシミヤ専用のやさしい溶剤と静止立体乾燥工程で、毛並みをつぶさずに仕上げます。表面のホコリ除去、油分を残しながらの低刺激洗浄、立体成形、毛玉予防のブラッシング仕上げまで、創業56年の職人技でお手入れします。
創業56年・国家資格クリーニング師のファミリークリーニング二代目店主が、カシミヤの繊維特性、家庭洗濯のリスク、プロのケア工程、シーン別ガイド、料金目安まで完全解説。大切な一着を、何年も気持ちよく着るために。
カシミヤとは?なぜこんなに繊細なのか
カシミヤは、カシミヤ山羊の産毛(腹部や脇腹の柔らかい毛)から作られる希少な天然繊維です。1頭の山羊から年間わずか100〜200グラム程度しか採れないため、ウールの中でも特別な存在として扱われます。
その軽さ・あたたかさ・肌ざわりの極上な質感は、他の素材ではなかなか得られないもの。冬の重ね着でも軽く、肌に触れる部分も柔らかく、長年大切に着られる素材です。
しかし、その繊細さこそが扱いの難しさでもあります。一見きれいに見えても、繊維の中に汚れがたまりやすいのがカシミヤの特徴。家庭洗濯では届かない領域で、汗・皮脂・ホコリが蓄積していきます。
カシミヤが家庭洗濯で傷む「4つの理由」
カシミヤの繊維はとてもデリケート。家庭の洗濯機で洗うと、以下4つのリスクが避けられません。
① 摩擦で毛羽立ちやすい
洗濯機の中で他の衣類とこすれると、表面の繊維が立ち上がり、ふわふわ感が失われます。一度毛羽立つと元の質感に戻すのは難しいのが現実。
② 水洗いで縮みやすい
カシミヤの繊維は水分を吸うと膨らみ、絡まってフェルト化(縮んで硬くなる現象)を起こします。一度縮んだら元のサイズに戻すのは至難の業。
③ 熱に弱い
乾燥機やアイロンの高温に弱く、繊維が変質して硬くなったり、ツヤがなくなったりします。乾燥機は絶対NG、アイロンは中温以下で当て布が必須。
④ 静電気でホコリ・汚れがつきやすい
冬の乾燥した環境で静電気が発生しやすく、空気中のホコリや皮脂汚れを吸い寄せます。目に見えない汚れが繊維にたまり続けるのが厄介。
⚠️ 「洗濯表示が手洗い可」でも油断しないで
最近のカシミヤニットには「家庭洗濯可」「手洗い可」と記載のあるものもあります。表示通りに洗えば最低限のお手入れはできますが、毛並み・型・風合いを長持ちさせるなら、やはりプロのクリーニングが安心。特に襟元・袖口の皮脂汚れ、目に見えないホコリは、家庭洗濯では落としきれません。
こんな時は、ぜひプロにご相談ください
カシミヤを長く大切に着るために、以下のような状態のカシミヤは、ぜひ当店ファミリークリーニングにお任せください。
- ワンシーズン着て、なんとなくくたびれてきたカシミヤニット・コート
- お気に入りのカシミヤを、来シーズンも長く大切に着たい
- 首元や袖口が黒ずんできた(皮脂汚れの蓄積)
- プレゼントでもらったカシミヤを丁寧に扱いたい
- シーズン終わりに翌年まで安心して保管したい
- カシミヤの毛玉が気になる(プロのブラッシング対応可)
- 家庭洗濯で縮ませてしまった(状態によって整え直せる場合あり)
- 大切な日のために、ベストな状態で着たい
プロのカシミヤケア工程
当店ファミリークリーニングでは、カシミヤの繊細さに合わせた専用の工程でお手入れします。
🧶 当店のカシミヤ専用ケア 5工程
※状態によっては完全に元に戻せない場合もあります。事前に状態を拝見し、仕上がりの見込みをお伝えします。
カシミヤ製品別・お手入れポイント
カシミヤといっても、製品によって扱い方のポイントが少しずつ違います。
🧥 カシミヤニット・セーター
もっとも家庭洗濯のリスクが大きい。襟元・袖口の皮脂汚れが黒ずみの原因。シーズン中も気になったらプロへ。
🧥 カシミヤコート
外気のホコリ・排気ガスを吸い寄せやすい。シーズン終わりの一度のクリーニングで来年も気持ちよく着られます。
🧣 カシミヤマフラー・ストール
首元に直接触れるため、皮脂・化粧品・ファンデーションがつきやすい。シーズン中も気になった時点でケアを。
🧤 カシミヤ手袋・小物
手のひらの皮脂、外出時のホコリ。小物だからこそ意外と汚れているのがカシミヤ手袋。プロケアで風合い復活。
👗 カシミヤワンピース・スカート
肌に直接触れる時間が長く、汗・皮脂が蓄積。シーズンに2〜3回のクリーニングがおすすめ。
🎁 カシミヤ混紡製品
シルク混・ウール混など、素材によってケア方法が変わります。タグを確認の上、迷ったらまずご相談を。
ご家庭でできるカシミヤケア
プロのクリーニングと並行して、ご家庭での日々のお手入れもとても大切です。
⭕ 推奨される家庭ケア
- 着用後はハンガーにかけて陰干し(湿気を飛ばす)
- 着用ごとに専用ブラシで毛並みを整える
- 2〜3日連続で着ずに休ませる(繊維の復元)
- 保管時はたたんで防虫剤と一緒に(ハンガー保管は伸びる)
- シーズン終わりは必ずクリーニングしてから保管
- 不織布カバーで通気性を保って収納
🚫 避けたい家庭ケア
- 家庭の洗濯機でぐるぐる洗う
- 乾燥機の高温(変質・縮みの原因)
- アイロンを直接当てる(当て布必須・中温以下)
- ハンガー保管(肩部分が伸びる)
- ぎゅう詰めの収納(型崩れ・湿気こもり)
- 汚れたまま長期保管(虫食い・カビのリスク)
- 毛玉を引きちぎる(専用ブラシかハサミで)
⚠️ 縮ませてしまった時の対処
「家で洗ったら縮んだ……」というご相談、毎年いただきます。状態にもよりますが、軽度のフェルト化なら専門技術で元に近い状態まで整え直せることがあります。諦める前に、まずは状態を見せてください。
料金・納期の目安
💰 料金について
カシミヤのクリーニング料金は、製品の種類(ニット・コート・マフラー等)・サイズ・状態・装飾の有無によって変動します。詳しくは料金表ページをご参照いただくか、お電話(093-471-3190)または店頭でご相談ください。
📦 納期目安:約1〜2週間(状態によりお時間をいただくことがあります)
📸 LINE 写真診断対応:状態が分かれば、おおよその金額をお伝えできます。カシミヤ・アンゴラなどの高級素材の対応実績多数ですので、安心してご相談ください。
🚚 全国宅配対応:遠方の方も全国宅配クリーニングでご依頼可能。
💬 カシミヤのお悩み、LINEで気軽に相談
「これってプロに任せた方がいい?」「家で洗って縮んだけど直る?」「料金はいくらくらい?」など、LINEで写真を送るだけで状況確認・お見積りが可能です。北九州市小倉南区の“まちのクリーニング店”として、丁寧に対応します。
▶ LINEで相談するよくあるご質問
カシミヤは自宅で洗えますか?
洗濯表示で「家庭洗濯可」「手洗い可」と記載があれば、慎重に手洗いすれば可能です。ただし、毛並み・型・風合いを長く保ちたいなら、プロのクリーニングが安心。襟元・袖口の皮脂や、目に見えないホコリは家庭洗濯では落としきれません。
家で洗ったら縮んでしまいました。元に戻せますか?
状態によりますが、軽度のフェルト化(縮み)であれば専門技術で元に近い状態まで整え直せることがあります。重度の場合は完全復元が難しいケースもあるので、まずは状態を拝見してから判断します。諦める前にご相談ください。
カシミヤニットの毛玉、どうしたらいい?
家庭では毛玉取り専用ブラシか、毛玉取り器を弱モードで慎重に。引きちぎるのは絶対NG(穴が開きます)。プロのクリーニング工程に毛玉予防のブラッシング仕上げが含まれるので、定期的なケアで毛玉自体を予防できます。
カシミヤはハンガーにかけて保管していい?
ハンガー保管は避けてください。カシミヤニットなど重量のあるものは、肩部分が伸びて型崩れします。シーズン中は短時間のハンガー陰干しに使う程度に留め、長期保管はたたんで防虫剤と一緒に。コートなど厚手のものは肩のしっかりした木製ハンガーで。
プロのクリーニング、どのくらいの頻度で出せばいい?
最低でもシーズン終わりに1回。よく着る方はシーズン中に1〜2回もおすすめ。襟元の皮脂は時間が経つと黄ばみに変わるので、こまめにケアした方が結果的に長持ちします。
カシミヤとウール、お手入れは同じ?
基本は似ていますが、カシミヤの方がより繊細です。摩擦・水・熱への耐性が低く、より低刺激な工程が必要。当店ではカシミヤ専用の溶剤・工程でお手入れします。素材タグを確認して、不明な場合はご相談ください。
カシミヤクリーニングの料金は?
製品の種類・サイズ・状態によって変動します。詳しくは料金表ページまたはお電話(093-471-3190)でご確認ください。LINEで写真を送っていただければ、おおよその目安をお伝えできます。お見積りは無料です。
全国宅配で依頼できますか?
はい、全国宅配クリーニングに対応しています。集荷キットを送付しますので、自宅から発送いただけます。北海道から沖縄まで、多くのカシミヤ愛用者様にご利用いただいています。
🎀 「大切な一着」シリーズ
ブランド・素材・季節別の丁寧なケアガイド。長く愛用する一着のために。
- ジェラートピケのクリーニング|プロのふわふわケアと料金目安(第1弾)
- 浴衣のクリーニングで来年の汗黄ばみ予防|プロの糊仕上げ(第2弾)
- 法被(ハッピ)のクリーニング|お祭りの汗・食べこぼしをプロが洗浄(第3弾)
- 着物のお手入れと保管|プロが教える家庭ケアの裏技(第4弾)
- (本記事)カシミヤのクリーニング|プロの専用ケアと家庭洗濯のリスク(第5弾)
- (今後公開予定)シルク・ダウン
まとめ|大切なカシミヤを、何年も気持ちよく
📌 今日のポイント
- カシミヤは軽い・あたたかい・肌ざわり極上な希少素材
- 家庭洗濯で傷む4つの理由:摩擦・水縮み・熱・静電気
- 「洗濯表示が手洗い可」でも、長く大切に着るならプロが安心
- プロの工程:専用溶剤・低刺激洗浄・静止立体乾燥・ブラッシングの5工程
- 家庭ケア:陰干し・ブラッシング・休ませる・たたんで保管
- NG:乾燥機・直接アイロン・ハンガー長期保管・汚れたまま保管
- 縮ませてしまっても、軽度なら整え直せるケースあり、諦めずにご相談を
- シーズン終わりの1回のクリーニングで、来年も気持ちよく着られます
カシミヤは、丁寧に扱えば10年・20年と寄り添ってくれる一着になります。1頭の山羊からわずか100〜200グラムしか採れない希少な繊維だからこそ、その価値を最大限に活かす——それが、私たちが大切にしているお手入れの考え方です。
「プレゼントでもらった大切な一着」「自分へのご褒美に買った憧れの一枚」「お母さんから譲り受けた思い出の品」——どんなカシミヤも、あなたの大切な物語の一部。長く美しく着続けるためのお手伝いを、私たちにお任せください。
北九州・小倉南区の“まちのクリーニング店”として、創業56年・1日60点限定の少量丁寧仕上げで、心を込めてお手入れさせていただきます。遠方の方は全国宅配クリーニングもご利用いただけます。お見積り・ご相談はLINEでも受け付けています。
(文:ファミリークリーニング 二代目店主 神林)

