近ごろ「人手不足の解消」や「経済の活性化」を目的に、移民の受け入れを進める動きが加速しています。
“新しい働き手が増えれば、日本の地域経済も助かるのでは?”と考える方もいるかもしれません。
しかし、北九州でクリーニング店を営む立場から見ると、この話はそう単純ではありません。
家計の負担が増えれば、まず削られるのは「衣類ケア」
移民が増えれば社会保障や行政サービスの負担が膨らみ、結果として日本人の生活費が圧迫される可能性があります。
そうなると、毎日の暮らしの中で「どこを節約しようか」と考えたとき、まず対象になりやすいのがクリーニング代です。
「とりあえず自宅で洗う」「買い替えで済ませる」――こうした選択が増えれば、地域のクリーニング需要は減少してしまいます。
働き方の変化=スーツ需要の減少
移民が入って一時的に労働力が補充されても、日本人の働き方そのものが変化しつつあります。
テレワークやカジュアル化の流れで、スーツや制服を着る機会は以前より少なくなっています。
つまり、働く人が増えても「クリーニングに出す服」が増えるとは限らないのです。
守るべきは地域文化の衣類
移民の方が持ち込む民族衣装や特殊な布地は、確かにクリーニング需要につながる場合もあります。
しかし、それは数としてはごくわずか。
むしろ私たちが本当に大切にすべきは、地域で暮らす皆さんの衣類です。
ビジネススーツ、礼服、着物――人生の節目や日常を支える一着を、きちんと守ることがクリーニング店の本分だと考えています。
まとめ
「移民が増えれば、クリーニング店も助かるのでは?」という見方があります。
しかし実際には、家計負担の増加やスーツ需要の減少によって、必ずしもプラスになるわけではありません。
私たちファミリークリーニングは、時代の流れがどう変わろうとも、北九州の皆さんの暮らしに寄り添い、大切な一着を丁寧に守り続けます。
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