冬は「汗をかかない=服は汚れない」と思われがちです。
でも実際は逆です。
洗濯の専門書では、冬は夏に比べて
“皮脂汚れが衣類に残りやすい状態が約10倍になる”
と紹介されています(※部位によります)。
これは、皮脂の分泌量そのものが10倍になるという意味ではなく、
・洗濯頻度の低下
・重ね着による蒸れ
・乾燥による皮脂の固着
といった条件が重なり、
「皮脂が落ちずに残りやすくなる」ことを指しています。
つまり冬は、
汚れが少ない季節ではなく
「汚れが落ちずに蓄積する季節」です。
この“皮脂残り”が続くと、春に一気に表面化します。
・襟の黄ばみ
・袖口の黒ずみ
・ニオイ戻り
・収納後の変色
原因は、冬のうちに作られています。
ファミリークリーニングでも、冬物の相談は
襟・首回り・袖口の皮脂残りが中心です。
では、ご家庭では冬の皮脂汚れはどう対策すればいいのでしょうか。
答えはシンプルで、
「洗濯前に、皮脂を落としておくこと」です。
冬物の汚れは、
洗濯機の中で“まとめて落とす”よりも、
洗濯前に“ポイントで外す”ほうが効果的です。

特に注意したいのは、
・襟、首回り
・袖口
・脇
・食べこぼし周辺
これらは皮脂が集中しやすく、
通常の洗濯だけでは落ちきらないことが多い部分です。
プロの現場では、
こうした箇所は必ず「部分洗い」をしてから
本洗いに入ります。
これは昔から変わらない基本です。
家庭でもやり方は同じで、
・こすりすぎない
・皮脂用の部分洗い剤を使う
・洗濯前にひと手間かける
この3点を守るだけで、
仕上がりと服の持ちは大きく変わります。
ファミリークリーニングでは、
現場で使っている考え方を
家庭向けに使いやすくした
油じみ・皮脂汚れ用の部分洗い剤
「とろ〜り」をご案内しています。

店頭でも販売しております、必要な方だけお声がけください。
最後に。
春先に出てくる
「なぜか落ちない黄ばみ」や
「去年はなかった黒ずみ」の多くは、
冬の皮脂残りが原因です。
服を長持ちさせたいなら、
対策する季節は“汚れが見える時”ではなく、
“汚れが溜まる冬”です。
服は「買い替え」より「整える」。
町のクリーニング店から、正直な洗濯の話でした。


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