サステナブルとドライクリーニング

　世界的にファッション製品の無駄や廃棄をやめよう！良いものを繰り返し着用しよう！という声が大きくなってきました。

　環境省が「サステナブルファッション」というキーワードによるキャンペーンを開始。「サスティナブル」とは「持続可能性」と訳されています。

「このままファッションの無駄や廃棄を続ければ、人間社会の環境は破壊される」。ということが分かってきたからです。　

世界初のドライクリーニング店の開業

　「ファッション」は「流行」とも訳されます。持続しないこと、毎シーズン新しいものを求め、過去のものは捨てるということでした。つまり、「サスティナブル」と「ファッション」は真逆の意味であるということです。ドライクリーニングが発明された理由は、まさに持続可能なファッションのためでした。
　パリの仕立屋ジョリー・ベランは、嘆いていました。なぜなら仕立てた服が臭く汚れきるまで利用されると捨てられているからです。　
　ある日、ランプのオイルを服にこぼしました。そのオイルで素材を変化させることなく、汚れを落とせる事を発見したのです。そして世界初のドライクリーニング店を開業したのです。

洗うのか洗わないのか？

　「クリーニングした方が長持ちするのか？しない方が長持ちするのか？」
特殊素材を除いては、クリーニングした方が良いです。
　なぜならば、黄ばみの元である皮脂が服に付くからです。シミの表面は油が膜を張ります。この油の膜が張ることにより、その下の汗や不溶性の汚れまでも取れにくくします。
　昨今話題のChatGPTに「クリーニングとは？」と聞きました。「クリーニングとは、衣類や布製品を清潔な状態にするための洗浄処理のことです。」を回答を得ました。
　つまり、清潔な状態で持続可能にするためには、クリーニングは不可欠なのです。

一般社団法人日本テキスタイルケア協会参照